歯肉が腫れてきた!

歯肉が腫れてきた場合、3つの可能性がございます

歯周病が原因で腫れた場合
親知らずにばい菌が侵入
歯の神経が化膿している、再発している。

歯周病が原因で腫れた場合

歯周病が原因で腫れた場合は、既に重度の状態になっています。
この状態になってしまうと、歯を保存する事は著しく難しくなります。

治療方法

(1)抗生物質の服用
(2)切開(切開しない場合も多々あります。切開出来る状態であれば、急激に楽な状態になります。切開での痛みはそれ程ではありません。)
(3)その後の治療は、各患者さんによって違ってきますので、相談しながら進めていきます。

当院では基本的な歯周病治療はもちろんですが
・歯周内科治療
・歯周外科手術
等、様々な治療方法を用意しております。

歯周病の基礎知識

多くの場合、「突然、歯肉が腫れた」ということは、既に歯周病が相当進んでいる証拠です。
重度な状態なので歯を保存する事が難しくなります。
歯周病の恐ろしいところは、自分自身が気付かないうちにどんどん進んでしまうことです。
歯を失ってからでは遅いので早めに治療を受けるようにして下さい。
そして予防する手段をマスターし悪循環しないように勤めて下さい。

歯周病の基礎知識

歯周病は、日本人の成人80%以上が罹っていると言われている国民病です。
ハブラシが出来ていないと磨き残しが出来、歯垢となります。
歯垢と歯石が歯周病菌の塊りで炎症を起こします。
炎症が進むと歯を支えている歯槽骨を腐敗させ膿を排出し歯がグラグラしてきます。
放置すると何度も腫れ(単純に腫れが引いたから、では治った事にはなりません。)どんどん骨を腐敗させます。
この様に多くの人達は口腔内が不衛生な状態に気付いていません。
歯を失うだけでなく歯周病菌によって肺炎、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など全身的にも悪影響を与えています。本当の意味で口腔内を清潔にする事を心がけて下さい。

歯周病の基礎知識

歯周病の進行

健康な歯肉

歯肉は引き締まっておりピンク色。
口臭も無く、歯槽骨にも問題が無い。

健康な歯肉

歯周病初期

歯肉が赤く腫れ出血しやすい。
口臭も出始めるが歯槽骨には大きな影響は、まだ無い。

歯周病初期

歯周病中等度

骨が腐敗し歯肉から膿を排出するようになる。
歯も左右に大きく動揺してくる。ここでくい止めなければ歯を保存する事は難しくなります。

歯周病中等度

歯周病重度

歯肉は常に膿み、突然腫れて痛み出す。
歯は上下に動揺し、多くの場合、抜歯に至る。
あごの骨を多く失っているので入れ歯も安定せず日常生活にも支障が出ます。

歯周病重度

歯周病自己チェック 2つ以上該当する場合は要注意!

□ 歯肉が赤い、または赤黒い
□ 歯肉が腫れている
□ 歯肉がムズムズする
□ 歯を磨くと歯肉から出血する
□ 水やお湯がしみる
□ 膿が出る(口臭がする)
□ 歯がグラグラする

初期の歯周病の治療

応急処置を受け歯肉の腫れが引いたところで、比較的浅い部分の歯石(歯垢が石灰化したもの)を除去します。(*歯質を削ることのない器具を使用します。)
歯垢、歯石は細菌の塊なので、歯肉やあごの骨を腐敗させる歯周病の第一の原因です。
顕微鏡で見ると細菌は下記のような状態が確認できます。

初期の歯周病の治療 初期の歯周病の治療

歯石の除去

通常の歯石の除去では歯肉の溝(歯周ポケット)が3mmまでの深さの部位に付着した歯石に適応されます。
歯の表面の歯石を専用器具によって丹念に除去していきます。
歯石の除去を行い炎症が引いてくると歯肉が引き締まって退縮しますが、これは良くなった状態です。

中程度の歯周病の治療

歯周病がある程度進んで中程度に発展した場合は歯周ポケット(歯肉の溝)も深くなっています。
この深くなった歯周ポケットに奥の方まで歯石が入り込んでしまい、毒素を排出し歯肉やあごの骨も腐敗させます。
その腐敗した歯肉を除去するための方法です。

(1)あらかじめ、麻酔をします。
(2)歯石を除去します。
(3)腐敗した歯肉を除去します。
(4)歯肉が引き締まって、退縮した状態。

中程度の歯周病の治療

腐敗した歯肉の除去

歯周ポケットが4~5mmの中程度の歯周病に適用されます。
歯周ポケット周辺に麻酔をして歯の根についている歯石や汚れをとって根の表面をツルツルにし、さらに歯周ポケットの内側の炎症を起こし腐敗している歯肉の組織も取り除く方法です。
これによって歯肉が引き締まり、歯周ポケットは浅くなって改善されます。

歯周内科治療

最新のくすりで治す歯周内科治療について詳しくはこちらをご覧ください。

 

「ちょっと一言」
悪くなっている部分を最小範囲で除去したあと、傷口を安定させるために縫合する事もあります。
外科的な処置なので術後に痛む事もありますが、腫れたりはしません。
下あごの処置をした場合、まれにリンパ腺が炎症反応を起こして違和感を感じる事がありますが、1週間程度で消退しますので心配いりません。
又、抗生物質を飲む程でもありません。

親知らずにバイ菌が侵入

「親知らずの周りの歯肉が腫れてしまった場合」親知らずの周りの歯肉はバイ菌が侵入しやすい構造になっています。
バイ菌が侵入することによって、炎症を起こし腫れてしまいます。

治療方法

(1)抗生物質の服用
(2)切開(切開しない場合も多々あります。切開出来る状態であれば、急激に楽な状態になります。切開での痛みはそれ程ではありません。)
(3)その後の治療は患者さんと相談して進めていきます。

親知らずがもたらす炎症

親知らずの炎症

親知らずが半分だけ頭を出した状態では、親知らずとその前方にある歯との間に 食べカスなどがたまります。
歯をみがいただけではなかなか取れません。
こういう状態で歯と歯肉の間の深い溝に食べカスなどが入り込むと、それが口中の細菌によって腐敗し、周囲の組織に炎症をおこします。
また、生えている親知らずの後方にある歯肉が親知らずにかぶさるようになっていても、親知らずと歯ぐきの間に食べカスがたまって炎症を起こします。
薬を服用して痛み腫れが引いたとしても炎症は慢性化しあごの骨は腐敗し続け、身体の抵抗力が低下した時に再び、急激に腫れ回を追うごとに重症化していきます。

親知らずの炎症

場合によっては入院も

下あごの親知らずの周りの組織は炎症が広がりやすい構造にできており、感染をそのままにしておくと周囲にどんどん広がります。
炎症があごの骨の奥や周囲の筋肉にまで広がり重症化すると、もはや日常生活も営めなくなり、緊急入院が必要になります。
親知らずの炎症と簡単に考えず、急な腫れが出た場合は直ちにに歯科医院を受診して下さい。
今後の人生を考え、痛みの出ていない状態の時に前もって抜歯する方が患者さんにとって少しでも楽になるはずです。
きちんと抜歯しておけば、少なくとも親知らずで困ることは一生涯なくなるのです。

場合によっては入院も

いちばん最後に生える8番目の歯

永久歯上下28本が生え揃うのは12歳頃です。
そのあと早い人で14歳頃から、中には20歳を過ぎてから、歯列の一番奥に第三大臼歯が生えてきます。
他の永久歯と比べ、生えてくるのがとても遅く、親が手をかけて育てる時期を過ぎて、親の知らないうちに生えるというので『親知らず』と呼ばれています。
知恵がついてから生えるというので『智歯』ともいいます。

いちばん最後に生える8番目の歯

正しい位置に生えないのはなぜ?

親知らずは上下左右に各1本ずつ、合計4本あります。
傾いて生えてきたり、アゴの骨の中に埋まったままで生えないことも多いようです。
これは現代の食生活が軟らかいものを中心としているため、アゴの骨が十分に発達しないためアゴが小さくなり、永久歯がすべて生え揃うだけのスペースがないからといわれています。
親知らずには生えるべき場所がないのです。

生えていない親知らずをそのままにしておくと

歯は支えがないと前方か上方に伸びようとします(ゴードンの法則)。
そのため親知らずは常に前にある7番目の歯を圧迫します。
その影響で歯列全体が侵され、歯並びが悪くなります。
また、7番目の歯の親知らず側の歯根は、埋もれた親知らずによって絶えず圧迫され溶けて吸収されてしまいます。
こうなると最も大事な7番目の歯も抜歯しなければなりません。

生えていない親知らずをそのままにしておくと

歯の神経が化膿している、再発している。

歯の神経が化膿して、あごの骨まで炎症が到達した場合の治療方法

(1)抗生物質の服用
(2)切開(切開しない場合も多々あります。切開出来る状態であれば、急激に楽な状態になります。切開での痛みはそれ程ではありません。)
(3)歯の神経の治療(または、やり直しの治療)

症状の重症化と治療の長期化

虫歯が進むと虫歯菌が歯の神経に感染し腐敗していきます。さらに感染が進めば炎症は歯の根の先から周囲の組織やあごの骨にまで広がります。以前、歯の神経の治療を受けていたものが再びこの様な炎症を起こすこともあります。

その後、あごの骨が腐敗してくると、始終ズキズキと激しく痛みます。
歯の根の周囲には膿(うみ)が貯まり、歯肉が腫れてきます。
そのような状態は炎症が骨にまで及んで大変な状態です、直ちに受診することをお勧めします。

症状の重症化と治療の長期化

消毒による治療期間と限界

歯の神経が感染した場合の治療としては、神経が通っていた根の管の部分も感染しているので機械的に清掃し、消毒薬を根の外部まで届くように何度も貼付します。この消毒期間は重症な程、長期間かかります。これで殆んどの炎症はおさまりますが、消毒して治すには限界もあり、重度な場合(特に根の周囲に膿の袋が出来ている場合)は外科処置を行なったり、抜歯になる場合もあります。

歯の神経の治療は丁寧に行う程、長期間かかります。しかし、痛みがおさまったからと治療を途絶えてしまうと炎症はどんどん進み、以前よりもっと重症化していき、保存出来た歯が抜歯になってしまう患者さんもいます。

通院する事は大変ですが、大事な歯やあごの骨を守るためにきちんと最後まで治療を受けるようにして下さい。

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